2012年3月 3日 (土)
ハトとハトを飼っていた頃①
ハトをくれるって、言うんだ。え、ヒロキくんが、え、ヒロキくん、なんだか、語尾がはっきりしなくって、くれるの~。
あげるよ。来る?学校出たところで、ヒロキくんの家は、おいらの家とは反対方向で、3キロぐらいあるのかな?学校から。もう、山が迫っていて、行くなら初めての集落だ。
ホント、くれる?ちょっと、しつっこかったかな。はっきりと、あげると言っているのに。
あ~、あげるよ。一杯いるし、兄ちゃん、もう、お前に全部任せるって、言ったから。
増えちゃったんだー。20羽ちょっといるんだ~。
4羽ぐらいあげるよ。つがいがいいけど、今一つ、雄雌分かんないんだ~。2組なら、全部同じってことないだろu。
ちょっ、ちょっ、待って。じゃあ、ハト小屋作らなきゃ。夏休みにして、夏休み。ハト小屋作ってからだ。
あ~、いいよ。いつでも、欲しいなら、来いよ~。ヒロキくんはぱっとしないけ
ど、いい奴だ。ちょっと漏らした話を憶えてくれていたんだー。
で、親にも了解とって、家の前栽のど真ん中に、高床式のハト小屋を作った。ま、おいらって、こういうことは結構器用だし、好きなんだ。設計図を作って、ここの土地は雪が一度に6、70㎝ぐらい積もるから、それに耐える構造にして、トラップからフロアーまで、スムーズに入り込めるよう、ない知恵を絞った建築物だった。5、6羽になっても、まだ、余裕のある大きな物になってしまった。出来あがった物を見て、親爺も何も語らなかったが、ホ~という顔をしていた。
ちょっと凝ったんだ。雪の重さや強風に耐えるようにと考えると、釘で打ちつけるだけではもたない。それぞれの角材や厚板をかみ合わせるようにしたから、ノミを使って、切リ込ミやホゾなんぞこしらえて、随分時間がかかった。できた時は、まさに達成感があった。
ここに、あの精悍な伝書バトが暮らすんだ~、う~れし~いな~、ウフzペロペロz!
出校日だった。昼過ぎに、学校は終わった。ヒロキくんと並んで、自転車を走らせた。別に急ぐ用事もなく、だいたいの子が、下校時はだる~い自転車の乗り方をする。おいら達は、ハンドルに肘をついて、前のめりのまま、右左に蛇行しながら、ハトの待つヒロキくんの家に向かったんだ。
うう、確かに、中には、マコトくんみたいに背筋を立てて額で風切って猛スピードで帰る子もいるけど、屹度何かのっぴきならない用事があるからだろう。喋らないけど、家の事情を抱えている子が少なからずいるってこと、おいらは勘がいいから、気づいていたりしていた。ガラがでかくて、みんなから番長って言われて、目をつけられるとこわいぞって言われていたタケシは小学校の時留年しているけど、母子家庭でもう長い間お母さんは寝込んでいる。いろんなことがあって、半年以上登校出来なかったんだ。
そのタケシとは、1学期の間は全く関わりなかったし、話には聞いていたけど、中学校に上がってからも休みがちだったんだろう。出会うどころか見かけることも一切なかった。2学期に学級委員に選ばれなかったら、一切彼との関わりはないままだったかもしれない。
で、これが、ま、その年の秋にはおいらは軽くない鬱になってしまったんだけど、2学期に学級委員に選ばれてしまったんだー。入学したての1学期は、先生が決めているでしょ。2学期から、選挙。まだ、みんな特に基準なんか持っていないから、何かその子のいいことがあると選んだりしてしまうでしょ。
これは先生のミスだ。1学期の終わり頃、先生がそれぞれの生徒のテスト結果票を1束持ってきて、教卓に置いたまま、職員室にちょっとの間戻ってしまっていたんだ。置き方が悪かったもんで、一番上の結果票がひっくり返ってしまって、表向いてしまっていたんだね。それに気がついた女の子たちが、えー、5番だってえ~と、声をあげたんだ。落ち着きがなくて、入学した日にガラスを割ったりしてしまったりして、天然ボケのある小柄なボクちゃん、実は頭がいいんだーって、目?意外性も拍車をかけたんだねー。たまたま近くを通った、おいらをみんな見るんだね。へー、えー、ギョギョギョーなんてね、声立っちゃって。
で、2学期、圧倒的な得票数で、学級委員に選ばれてしまったのよ。
えー、やめてよー。そんなタマじゃないよー。案の定、最初の学級会で、意見をまとめることができず、みんなから猛攻撃を受けることになったんだー。もっとも辛かったのは心ある子の同情の目。それから、ずーっと僕の人生暗かった。景色から色が無くなってしまって、何見ても色を感じられず、写生しても景色は濁ってしまう。とにかく、毎日、ゆううつ。でもね、uff、peroperoって、弱弱しげにやっていたんだけどね。持ち前のcharanporanはとことん落ち込む律義さには縁がなかったんで、弱いバラバラ(kairi)の人格のまま、それ以前と変わりなくやっていた。とっても自分が頼りなかった。でも、ひょっとしたら、おいらの鬱、誰も気づいていなかったかもね。
で、ところが、この弱体化した時期にタケシは、おいらに目をつけたんだー。どうなるオイラ。どこまで痛めつけられる。
全体集会が終わって、体育館から渡り廊下を渡って、校舎に入るところで、ひときわ大きな男生徒が壁に寄り掛かって、黒い羊の群れを選別している。初めて見るけど、あれは違いない。噂に聞く番長。その両脇に頭と育ちの悪そうな下品な取り巻きがいる。自然とおいらは防御体制に入った。前の子との間を詰めて、くっつくようにそそそと歩いてゆく。目を合わせてはいけない。前の子の陰になり切るのだ。行けるぞ、行けたーと緩んだ、その瞬間だった。群れの中に割り込んできて、おいらの肩に手をかけて来たんだ。Hiyeeeeeeeeee!
お前かー、チビなのに、学級委員なったのわあああああああああ!
はい、スミマセン、チビなのに学級委員になったのは、わたしですkippari!nahanaha、gorogoro~、nekoneko。 一発ヤラレルカー?体育館裏にヒッパラレルカー?どうなるー、オイラ?ayaushi!!
ところが、意外だった。タケシは「そうかー」と言って、納得するだけの様子だった。nanka、hen。助かったけど…。
2012年3月 5日 (月)
ハトとハトを飼っていた頃②
タケシはそれからも時々、おいらの周辺に現れた。いつも偶然、不意に現れた。クラスは異なっていたし、授業で共にすることもないし、登下校も方角が違っていたので、同行することもなかった。
学校全体や学年全体の活動のある時に、体育館の裏だったり、グランドのネットの裏だったり、プールの脇だったりするのだが。え、なんで、そんなとこにいるのか?って。ま、時々外れるんだね、おいらは。ara、anatamo~。外れていないと自分が保てない。
彼は、正しくは彼らはもっとおいらより、外れている時間が長かったから、学校の敷地から出なかったら、だいたい同じ所になってしまうよね。おいらは彼らのこと、別に嫌いではなかったので、一緒に、ゆる~い時間を過ごした。
何が番長だか、タケシはいつも穏やかだったし、きっと自分がみんなより年上だってこと、意識していたんだと思う。自分からは何もしなかった。みんなが体育用具を振り回したり、投げつけたり、そこらへんの小動物や爬虫類などをいたぶって気勢をあげているのをつまらなそうに見ているだけだったし、地べたに座って、世迷言をてんでに言い合っているもんだから、大きなアリなんぞがチクッと刺したりする。それでアリに一撃を加えたりすると、「なんでアリを潰すの?無益な殺生はするもんじゃないよ」なんて、お説教してくる。でも、その口調には、小さな生き物へのやさしさというよりも、理屈抜きで頑として譲らない、硬派の融通の利かなさの方が前面に感じられた。きっと、手が出る瞬間は、薄紙一枚。でも、その危うさも会う回を重ねるにつれ、失せて行った。ま、気心が通じて行ったというところか。
学級委員をやりながら、外れ気味の奴らとつき合うってスタイルも、なんか、自分らしいって、よく分からないが、弱った心根を支えるのに役立っていたような気はする。タケシも取り巻きよりもおいらの方に気を使っているようだった。
でもね、たわいもないつき合いで、そんなには交流は深まらない。まあね、同じお天道さんの下で同じ光を浴びながら、同じ赤土の匂いに包まれて、教室からは見えない一角で、ひと時を過ごすっていうのが、癒しにはなっていたのかもしれない。
ある日、タケシの方から、家に来ないかと言ってきた。あー、いいよーって、気軽に応えたもんだ。
タケシの集落は、学校から近い大きな集落だった。自転車で行けば、20分とかからない。タケシの自転車についてゆく。タケシの自転車の乗り方は、訳あり少年らしく、額で風を切って行く。仕方ないので、オイラも額で風を切って行く。畑の中の道をしばらく行くと、家並みの混んだ所に入って行く。果樹や花木の林の中を行くと、こぼれ日の射す軒先が見えてくる。
タケシは長い脚だ。足をついて自転車を止め、オイラを振り返るとその家の方に目を移して、顎を突き出す。「あれだ。ちょっと、ここで待っていて」
自転車のスタンドを立てると、その家のガラス戸を開けて、中に入って行く。何か商売でもやっていたのだろうか。おもては一面、ガラスの引き戸で、コンクリートで固めた土間があって、そこには何もなく、綺麗にしてあった。その奥にアガリトがあって、障子は閉まっている。薄暗いその土間に入って行くと、タケシは真ん中の障子を半分ぐらい開ける。真っ暗で、中の様子は全く分からない。タケシはその暗闇の中に静かに上がって行った。
こぼれ日が時々消えてしまう。雲が出てきたようだ。郵便配達のおじさんの赤いカブが、勢いよく、そばを通り抜けて行った。邪魔しちゃいけないと思って、道端に自転車を避けた。バイクの排気音が遠ざかり、聞こえなくなった頃、タケシが出てきた。障子を静かに閉め、ガラス戸も丁寧に閉めて、留めた自転車の所に戻って来た。タケシは視線を逸らしたまま、「家は駄目だって。他所へ行こ」と言う。
タケシが自転車を押してゆくものだから、おいらも自転車から降りて、押して行くことになった。タケシが目指した先はすぐ近くだった。境内に入るには、石段を登らないといけない。石段の前に自転車を停めて、タケシは境内に入って行った。大きな樹木で囲まれた、その広場に、再び日が差し込み始めた。おいら達は御堂の階段に並んで腰掛けて、赤土の地面にゆっくりと流れる雲の陰を眺めていた。チチチチと梢に小鳥が2羽たわむれていた。
「かあちゃん、病気なんだー。リュウマチ」「………」 「今日はしんどいから、家には人、入れないでって、言ったんだー。ごめんな」「うん、いいさ、気にするなって」
タケシはいろいろあったことを話したんだ。タケシ自身が小さい頃、病気がちだったこと。両親が不仲で、離婚したこと。店が潰れたこと。母親が体も心も病気になってしまったこと。一時、荒れて、学校にも行かなくなってしまったこと。生活が大変で、新聞配達したり、他所の店の手伝いしたりしていること。おいらは、タケシのおも~い生活実態を聞かされることになってしまったんだ。うんうん、うんうん言うだけで、オイラは気の利いた返事が出来ない。次から次へと大事な話がされるので、コトバを聞き取るだけで精一杯のまま、タケシは予定した話を全部話してしまったようだった。そして、最後に、決定的な話を何の躊躇もなく口にするのだ。
「母ちゃんと頑張って来たけど、もう、駄目なんだ。ここではやってゆけないんだ」「うっ……」 「大阪の伯父さんのとこに行く」「え?……」 「暮れになると思うけど」「あー……」 「そうだ。あ、時間だ。これから、店の手伝いに行かないと。ありがとう、聞いてくれて」「え?……」
タケシは、オイラを置いて、立ち去ろうとする。
「あの…、タケシ…。あの…、ガンバローぜ」 「あ、そーだね。当たり前だろ」「だ、ね…。へへ」 タケシは、振り返りもせずに、境内を出て行ってしまったんだ。uf、peropero~。気がつくと、梢の小鳥たちは相変わらず、チチチとたわむれていた。また、目の前の景色の色が、自分から遠退いた。Takeshi、ultra C !!
えー、何~、お寺みたいだー。おいらは声をあげた。大きな楠が点在していて、うっそうとした庭だった。で、その中の大きな一本に、太い柱が組み合わされていて、八方に広がっていた。規模が違う。小屋なら一戸丸ごと入りそうなスペースを網で囲っていた。丸で、動物園の檻だね。
入り口から、少し入ったところで、納屋や離れがあって、住居はさらに奥の方にあって、そこまで行く必要はなかった。
網の一部が繕ってあった。何、それ。あー、ムササビ。おととい、ムササビが入り込んだんだよ。え、ハト襲うのー。あー、来るよー。ニワトリもやられちゃうんだよー。ふ~ん、そうなんだー。ムササビ、肉食なんだー。
白いのがいいだろ。かっこいいから。
あー、くれるって言うんだったら、いいよ。みんな、いいから。
逆三角形で引き締まって、黒の縞が機能的にはいっている、グレーのハトが伝書バトとしては優れているという知識ぐらいはすでに持っていた。でも、ま、それはそれでいいけど、優れた伝書バトがほしい訳ではなかった。空を自由に飛びながら、飼い主の所に必ず戻ってくるという、律義さがなんだか魅力的だった。sorette、kisouhonnoudaro。
結局、見た目がグレーとホワイトのバランスのいい色合いの、メスと目されるスリムなハトと、見るからにボス的な一回り大きい黒味がったドバトとをつがいとして、あと2羽、さも伝書バトという、形のいい鳩を段ボールに入れてもらった。いよいよ鳩を飼う少年になるのだ。uf、ureshiikamone~
2012年3月11日 (日)
ハトとハトを飼っていた頃③
ハトを飼うってことは、そんなにセンセーショナルなことではなかった。単なるおいらのマイブームに過ぎない。ま、そう、愛犬を飼うのと同じ、糞の始末やおションションの始末を完璧にやって、犬飼いの喜びの全体が満たされるのと同じで、実に、地味で献身的な宮仕え仕事が多いことか。とにかく、糞の処理は3日をおいてはならない。
ハトは明るい色、と言っても彩度の高いものではなく、白とか黄色とかが好きだそうだ。で、変化に動揺しやすい。まず、安心な生活を分かりやすく伝えるためには、同じ環境、同じ生活サイクルが繰り返されることが重要だ。
ハトを飼う時の留意点の最も重要なことがある。飲み水はいい。自分で飲む量をコントロール出来る。驚いたことに、餌が調整出来ないのだ。特に、大豆は気をつけないといけない。目の前にあるだけ食べてしまうのだ。で。腹一杯食べて、水を飲む。そうすると、水を吸った大豆は膨張して大きくなる。破裂しそうな腹を抱えて、オダブツになる。そんな生死にかかわることにもなるのだ。kiwotsuketee!!
ついに、おいらはいつも同じ白い服装で、同じ髪型で、同じ時間に、同じ行動を繰り返すという一番苦手な生活を送ることになった。
たった、その白とグレーの気品のある「レディー」のために。自分の生活を正すことになったのだ。ま、それが、その時の、ローベースの気分には、合っていた。とにかく、おいらはまだ、鬱から完全に解放されていたわけではなかった。むしろ、気分の基調になっていたので、いつも面白いことに飢えていた。淫と妖が、う、間違えた、陰と陽が同居した状態だった。一人っきりになると、景色が沈んでしまう。
レディーは、おいらの願いどおりに、手から餌を食べるようになり、すぐそばを安心してうろつくようになった。で、レディーに気があったドバトの「長老」は、レディーの周辺にいつもウロウロしていたのだが、おいらに近づくことが出来ない。2、3メートル距離をとって、周辺の通行人を装うしかなかったのだ。目が合うとそらす、でも、見ていないと思うとちょっと距離を縮める。ものすごく意識して、同じ所に寄ってしまった、アンビバレンツな二つのターゲットのために、ストレスの高いひとときを長老は過ごしていた。
気持ちって、伝わるもののようだよ。最初からはっきりはしていなかったけど、長老のことあまり関心なかったんだ。でも、それを長老が意識したのか、ちっとも近づいてこないので、なんだか、だんだん長老のこと、あんまり好きじゃないなーって気持ちになってしまっていたんだね。でも、好きじゃないってことは、イコール、嫌いっていうことではないんだ。でしょ。そういうの、心がその対象に向かって回転しないってぇのが、あんまり好きじゃないで、回転して嫌だと思うのが、嫌いでしょ。
レディーは、おいらとの相性が良かったんだと思う。ついに、肩にのり、頭にのり、おいらの体の上に平気でのるようになった。そして、肩の上を安全なひとときの居場所にもし始めたのだった。ま、長老は戸惑っただろね。
レディーは夕方の空を思う存分、仲間たちと飛び回った挙句、定刻が来ると、まず茅葺の屋根の頂上に降り立って、それから、他のハトが地上に降り立って、すぐに地面の微量栄養素を啄むところを、おいらの頭の上に降り立つ。そして、肩にのり、それから地面に降りて、微量栄養素を地面から啄むって、順番にするようになった。
おいらは、レディーだけに入れ込んでいたわけじゃないので、ドバトも嫌いではないし、後の伝書バトにもそれなりにおいらの責任の下に生活が保証されていることを忘れてはいなかった。ハト社会全体の責任者でもあることを忘れてはいなかった。柄にもなく、真面目な部分があったから、だから、鬱になっちゃうんだろ。でもさ、気がつくものがそこここにはっきりあってさ、それを無視しろって言われても、それはおいらの出来ることじゃない。忘れろって言われても切って捨てちゃうなんて出来ないでしょ。それは、おいらの増長だって、出来ないことを出来るような気持ちでいるから、それは身の程知らずの話で、ちゃんと自分の力の無さを認めなさい、認めたら切っちゃうことしかできないでしょ、って言われちゃうかもしれないけど…。力の限界を知っていたら、自ずから、事前に身をひくという分別が出来るでしょって、それが大人でしょって、言われるかも。
ね、一度は、体験したことあるでしょ。捨て猫がいてさ、ミャーミャー泣いている。それがさ、小雨が降っていたりしてさ。道端でミャーミャー泣いている。そうすると、女の子なんかが、可哀想だって、近くの小屋の軒下で、抱いてあげながら、体を拭いたり、さすったりして、よしよししたりするでしょ。で、しばらく、そうしていても、後、どうするのよ~。
結局、再びミャーミャー泣かせながら、その場に置いて、立ち去るわけでしょ。だから、おいらは、子猫が泣いていても、気づかない演技をして、その場を立ち去るだけにしていた。期待を抱かせて、後、冷たく裏切る方が、子猫にとって、さらに辛い思いをさせることにならないかって、思ったからなんだ…、別の思いも分からない訳じゃないけど…。結構、切っていたこともあるんだよ。でも、鬱になっちゃった。datte sorette hontoni kireteruno~。
レディーがいちばんのお気に入りだったんだけど、他のハトの手前、節度を保っていた。いやあ、そんな風に言っちゃうと、笑い話だね~。ナンダロ。おさまりの悪い。
ま、別の視点では節度がないんだとも言える。今、突然だけど、あれはおかしい。ウィスキーが好きでしょ~♪って、宣伝があるでしょ。あれ、おかしい。何でって、あれ、ハイボールの宣伝でしょ。ウィスキーが好きだったら、ハイボールじゃないよ。ストレート。許せても、オンザロックでしょ。あれは、炭酸割り。だから、炭酸割りが好きでしょって言うのがホント。ウィスキーはストレート。ちょっと、趣向を変えて、オンザロックですよ~。ma、hikkyo~ do~demoiindakedo~。
でも、レディーもわきまえていた。大空を飛ぶ時は、いつも長老の後に従っていたし、まあね、結局、長老とマリッジするのよ。よく分かんないけど、おいらとレディーの関係は、そういうのを超えて、長老の何になろうと、おいらの肩に留まって、毛づくろいなんかしちゃっていたね。nandaka、nandaka。wiskey ga sukidesho~♪
2012年3月17日 (土)
ハトとハトを飼っていた頃④
ハト小屋には、4羽のハトが住むことになった。ハトのことだから、仲良く住み分けるんだろうと思っていたが、やがて、他のハトよりもひとまわり大きな長老が、他のハトを排撃するようになった。中の1羽を徹底的に排撃するものだから、いつの間にか、その1羽はどこかに飛び去ってしまった。
それでおさまるのかと思ったが、今度はもっと悲惨なことに。伝書バトのもう1羽にターゲットが移り、しかも、長老だけでなく、レディーまでもが排撃するようになる。それでも、外では逃げ回っていれば良かったのだが、小屋の中では逃げ切れず追いつめられる。やがて、その1羽は頭から血を流すことになり、それでも、攻撃を止めないものだから、いつも血を流しながら、隅っこに身を屈めていることになってしまった。
何が平和のシンボルだ?あれはピジョンだけの話か?ダブではそうはいかないのか?ま、平和のシンボルは、ハトに向けられた人間の勝手な幻想なんだろうけど。olive no mi wa sukidayo~。
ともかく、ペットのハトが他のハトをいじめるようになったら、どのようにしつけたら良いでしょうか?そんな、のんびりしたことはしていられない。すぐに、別の小ぶりのストラップもついていない簡易な飼育箱を作り、軒下に吊るし、そこを伝書バトの棲み家にすることにした。しばらくは、外出禁止。中で治療に専念してもらう。嫌がるハトを無理矢理ワシヅカミにし、アルコールで消毒。マーキュロクロム溶液(いわゆる赤チン)垂らして、自宅療養させることにした。そこが、あなたの新居だよ、と分かってもらう期間が必要だったこともあるけどね。
ハトの雌雄の見分けはよく分からない。その後、ハトが増えたんだけど、やがて、何組かのペアが出来たんだけど、どうもハト同士も雌雄の認識が薄いのか、あるいは飼育箱という同居空間の枠づけの方が強いのか、メス同士がペアだったりしても、卵を産んで、今度はその卵がシグナルになって、その卵をいつまでも温め続けたりする。結局、無精子卵だから、孵らない。で、長期間卵のある限りペアを続けたりするんだ。人為が加わるのでそんなことになるのか、もともとの自然な行動なのかは分からないけど。メスのペアは珍しくはないようなんだょ。
結局、ヒロキくんの見立ては正しかった。長老とレディーがペアとして残り、2個の卵を産み、交替で温め始めるようになるんだぁ。
ゴールデンバットから、親爺、しんせいに変えたんだ。なんでかな?どうもゴールデンバットが品薄になって来たみたいだ。ゴールデンバットは、刻んだ葉っぱがゴソゴソだったけど、しんせいはビッシリ詰まっている。ゴールデンバットは簡単にやれたけど、端の葉っぱを取り除くのにちょっと手間どるな。
おいらは、両切りタバコの端の葉っぱを落として、つまんで、少しひねって、両唇に挟んだ時に、中の葉っぱがくっついてこないようにした。
何でこんなものがおいしいのか、親爺の気が知れんと思いながら、挟んだタバコの先に火をつけて、ちょっとだけ吸ってみた。少し、煙い、でも、独特の匂いがする。悪魔のもたらす紫の煙。まだ、見たこともない異国の風情に触れたような気分。あのアヘンに侵された香港の貧民窟の情景が~z。nantenee~!!!
ちょっと~、おいらは何をしているんだ~。いけない、いけない。目的はそれじゃなかった~っとz。
その頃、おいらはアルコールランプを2つ持っていたし、アルコールもまだ瓶に3分の1ほど残っていた。ビーカーも持っていたし、それを火にかける時に使う台も。なんだかなんだか、天体望遠鏡も持っていたし、顕微鏡やプレパラートを作るセットとか、昆虫採集セットとか、なんだかなんだか、科学セットをいろいろ持っていた。ぜ~んぶ、お母ちゃんの方の叔父さんからお年玉とかで貰ったもんなんだ~。
タバコを3本、ほぐして、ビーカーの中に入れて、水を半分ぐらい入れて、アルコールランプの火にかける。まあね、これがハトにもそんな毒にならないし、自然にやさしい、ヘビ避けの薬剤になるんだぁ。クツクツ沸騰が続いて、ちょうど、ジュウロクチャの色ぐらいかな~、ドトールのコーヒーは濃いすぎ、ソウケンビチャよりももう少し濃い色になって、ぷ~んとヤニの匂いがたち始める頃合いを見て、火をとめる。冷めるのを待った。
卵を産む頃には、あの超感覚を備えたヘビが現れるはずだ。一応、高床で、簡単には登れないはずだが、まあ、不思議な能力を備えたヘビのことだから、万全を期した方がいい。4本の柱とその柱の周囲と、さらに小屋を中心として同心円状に、3重にヘビ回避剤を撒いた。なんだか、とっても、ぽかぽかとした、自分の体が羽毛になったような昼下がりだった。tabako no sei ja nainokana~ peropero~。
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