チェリー

動物との暮らし

2012年2月 4日 (土)

チェリー

 チェリーがスピッツと柴犬のハーフだったこと、話したっけ。チェリーは僕の姉が小学校の先生になって、その教え子の父兄からプレゼントされた話ってしたっけ。もらわれた時には、すでに名前がついていた。でも、僕の家に飼われてた先輩の犬の名がメリーだったので、なんだか似ている音で、面白い。

 犬って、気持ちに合わない結婚とか、交流とかしないんだ。飼っている人は知っているでしょ。チェリーはべっぴんさんで気位が高くて、だから、そこらへんの雑犬を相手にしない。びっくりしたよ、チェリーのいじわるさ。近所に雑犬の老犬がいて、近所の子どもたちからも嫌われていた。その老犬はチェリーに関心があった。で、おずおずとチェリーにまとわりつくのだが、チェリーは尻尾と頭をぴんと立てて、老犬の周囲を歩きまわるのだ。で、老犬がチェリーを追いかけ、近づきそうになると僕のところに逃げてくるんだ。老犬は人間が脅威だった。それ以上近づけないんだ。それを知っている、チェリーは。悪いチェリー、そんなことを繰り返しては、老犬をからかっているんだ。犬って、こんなこともやるんだよ。

ところが、その気位の高いチェリーが、大きな子どもを3匹産むんだ。どこから見ても、あの秋田犬のKing of King、マルが相手だ。子どもたちの容姿から間違いない。で、チェリーは必死で3匹の子どもを育てて、3匹の子どもは早々に新しい養い家に引き取られて行った。

 一時は危なかった、あんなにチェリーが気をつけていたのに、子どもの内の一匹がうっかりと道路にとびだして、車に轢かれてしまった。家人たちも含め、みんな、心配したが、幸運にもその子どもは少し跛行するだけでことを終えた。

 でも、子犬の引き取り手は、間もなく次から次へと現れた。あっという間に、子犬は引き取られて行った。子育てが必死だっただけに、我が子が全部、他の家に引き取られて、チェリーは幸せだったかは分からない。チェリーもまた、メリーと同じ。その2年後に、姿を消し、御堂の縁の下から骨が見つかり、明法寺さんに供養してもらった。チェリーの時はメリーと違って、はっきりとチェリーの遺骸だと確認できた。予防接種も鑑札も受けていたチェリー。その白骨化したのど元に首輪があった。

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